ご挨拶

第10回日本アプライド・セラピューティクス(実践薬物治療)学会学術大会
大会長 狹間 研至(ファルメディコ株式会社 代表取締役社長)

謹啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また、平素より本学会の活動について格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

さて、第10回日本アプライド・セラピューティクス(実践薬物治療)学会学術大会を2019年9月7日(土)、8日(日)の2日間、大阪府高槻市の大阪薬科大学で開催いたします。

薬剤師が医師の処方に従って、薬剤師が早く、正しく、分かりやすくお薬を準備し、調剤し、服薬指導を行うだけでは、超高齢社会の地域医療を支えることが困難になってきました。薬剤師の専門性の源泉たる薬学的知識の多くは、薬が体に入った後に用いられることから考えても、薬剤師は薬をお渡しするまでではなく飲んだ後までをフォローし、患者の状態を薬学的に評価した上で、医師と協議することが、薬物治療の質的向上には欠かせないはずです。

近年、ポリファーマシーとして注目されてきた多剤併用や、薬剤性有害事象を回避するためには、医療におけるPDCAサイクルにおいて、「薬学」という学問体系を入れ込むことが重要だと考えますが、そのためにも、薬剤師が今以上に積極的に業務に取り組み、患者のための薬局ビジョンに示されたように、対物業務から対人業務へとシフトすることが大切だと思います。

本会では、設立当初から、医師と薬剤師が連携して、適切な実践薬物治療を行うにはどうすればよいのかを議論し、実践して参りましたが、今回設立から10回目の節目となる本大会では、前述のようなアイディアも考慮し、メインテーマを「今こそ求められる「医薬協業」」といたしました。

医師と薬剤師が協業するためには、実際に何が課題になるのか、そして、協業できれば一体何が起こるのかといったことを、学び深める2日間としたいと考えます。

残暑の残る9月の大阪ではございますが、朝夕には秋の訪れも感じられる季節になろうかと存じます。学術大会の内容も、充実の企画が目白押しでございます。是非、多くの先生方にご参加いただきたいと念願しております。

末筆ではございますが、皆様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

謹言

2018年11月吉日